午後三時。
太陽が一日の中で最も強く輝く時間。
彼女は日陰のない道を歩いていた。
空気が揺らぎ始める。
周囲の音は次第に遠ざかっていく。
スマホの画面の文字が揺れて見える。
彼女は足を止めた。
身体が軽くなっていくような感覚。
「変だ……」
「今日はどうしてこんなに暑いの……」
彼女は友人に連絡するため、スマホを開こうと手を伸ばした。
しかし、指先が画面に触れた瞬間、目の前に一瞬だけ奇妙な光景が現れた。
空の中で。
無数の星の光が、まるで渦を巻くように回転していた。
その光の粒は、理解することのできない一本の道を形作っていた。
まるで宇宙のどこかで、彼女が近づくのを待っているかのように。
彼女は、暑さのせいで見えた幻だと思った。
次の瞬間。
世界は暗闇に包まれた。

まだコメントはありません。最初の足跡を残してみませんか。